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ノマドワーカーの雑多なブログです。

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文豪の名作を漫画で楽しめる!漫画で読破シリーズはおすすめ!+人間失格の感想

以前、世界中の文豪の名作を漫画版にした「漫画で読破シリーズ」にハマっていました。

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多分15冊以上は買ったと思います。

ここ数年、全く読み返していませんでしたが、久々に読み返しました。

せっかくなので感想も書いておこうと思います。

文豪の名作を漫画で読むのは邪道?

文豪の名作を漫画で読むなんて邪道だ!と感じる方はスルーしてやってください。

私は「こころ」と「銀河鉄道の夜」以外、原作で読んだことはありません。

文体の格式がありぎて敷居が高いのと、漫画版で満足してしまったというのもあります。

漫画で読破シリーズは作品によりクオリティは変わりますが、かなり楽しめる作品が多かったです。

中でも太宰治の「人間失格」はストーリー性、主人公の心情、構成すべてが素晴らしいです。

まんがで読破シリーズ:「人間失格」の感想

人間失格は冒頭の文章「恥の多い生涯を送ってきましたー・・」で強くひきつけられますが、私は中盤の、雑誌社の女性の家に居候し、男めかけ生活を送っている時が一番印象に残っています。

 

主人公の葉蔵(太宰自身のモデル)は愛人の男めかけ生活をしながら、毎晩飲み歩き、自堕落な生活を送ります。

しかしある晩、その愛人の女性と連れ子がウサギを撫でながら楽しそうに自分の帰りを待っている光景を見て、ハッとするんですね。

この人達は幸福なんだ。

自分という馬鹿者がふたりのあいだにはいって・・

いまにふたりを滅茶苦茶にするのだ。

 

そして太宰(葉蔵)はそっと家を去り、またもや違う女性の男めかけになる。

 

というか太宰治(葉蔵)どんだけモテ男だったんですか!?(;´д`)と思いますが、どの人とも結局安定した関係を築けず(自分が不安定なので)流転し続けるのが切ないですね。

男めかけ生活という太宰のシチュエーションは理解できませんでしたが、このシーンは共感できました。

私も恋愛に興味がないわけじゃないし、ステキだと思う人はいるけれど、私と付き合うときっと大変だと思うから、巻き込んじゃいけないなって思っちゃいます。

太宰も次から次へと流転せずに、友人、知人関係で打ち解けることができれば、ここまで波乱な展開にはならなかったのかも・・と勝手に推測しています。

「自分は日陰者の人たちが好きなのです。」

と言う台詞も、太宰の優しさと、弱さを表しているのでしょうね。

やはりなんでも中庸が生きやすい、ということなのかと思います。

 

強すぎてもダメで、鈍感すぎてもダメで、また優しすぎてもダメで、繊細すぎてもダメ・・程ほどの位置に収まることができないことが太宰の不器用さであり、波乱の人生の原因なのかと思います。

もちろんそうなった原因は本人の生来の気質に加え、野蛮な使用人達にされた卑しい行為等も関係しているのでしょうが・・。

 

太宰自身も愛着障害で苦しんでいたようで、同じような心境の人は共感できる点が多いと思います。

ラストは若干27歳で廃人のようになってしまうのですが、どこかほんわかとしたタッチで描かれていて、前半、中盤のような悲壮感は逆に薄れている印象でした。

 

実際には愛人と心中自殺を遂げてしまうので、やはり現実の物語はハッピーエンドにはならないものですね。

まとめ

だらだらと人間失格のみの感想を書いてしまいましたが、他にも「銀河鉄道の夜」「こころ」もとても描写が繊細で楽しく読むことができました。

名作文学に興味があるけれど、活字は苦手、サクっと話のあらすじを把握したい、という人にはオススメ。

文学を愛する人からみたら邪道かもしれませんが、結局は小説も漫画もエンターティメントなので、楽しく感動できれば十分だと感じます。

1時間以内で読み終わるので、移動中の読書タイムにもいいですね(^ω^)